疲れがたまっている方の食事療法。

「食べて元気。食べて治す。ー実践・食事療法ー」第244回

疲れているせいか
「居眠り」が多くて困っているという相談。

疲れは多かれ少なかれ誰でも感じるものです。

エネルギー源となっている
グリコーゲンが減少しているためです。

エネルギーが不足していると
なかなか疲れがとれません。

ゆっくり休養をとって、
栄養バランスのよい食事をすることがなにより大切。

疲れやすい人のための食事療法
以前にも書いていますのでダブルかもわかりませんが…

疲れやすい人に、真っ先におすすめするのは
やはり「梅干し」でしょう。

梅干しに含まれているクエン酸は
疲労物質の乳酸を燃焼させます。

だから、疲労回復に効くわけです。

まず朝1個、梅干しを食べてください。
夜は「梅しょう番茶」で疲れをとります。

梅しょう番茶は
・梅干し…1個・しょうゆ…小さじ1
・ショウガ汁…3滴・三年番茶…150ccでつくります。

「梅しょう番茶」のなかに入っている
梅干し、しょうゆ、ショウガ、三年番茶が
相乗効果となって疲れをとってくれます。

主食を「玄米食」に代えるのも
疲れをとる一つの方法です。

穀物の糖質はエネルギー源となり疲れをとります。

糖質の多い玄米ご飯、小麦粉を使った麺類、パンなどなどは
疲れをとるエネルギー源です。

イモ類、サツマイモ、里芋、ジャガイモも
疲れをとる糖質の多いエネルギー源です。

トウモロコシ、ハトムギ、バナナ、パパイヤ、
リンゴなども疲れに効果があります。

これらの糖質は体内に入ると、
すべて疲れをとるブドウ糖になります。

ブドウ糖は脳や神経系のエネルギー源になるだけでなく、
筋肉のエネルギー源にもなります。

筋肉にたまった疲労物質をとり除くには
ブドウ糖が効果的です。

肉体疲労を効果的に解消してくれます。

精神的にも肉体的にも疲れやすい人は
タンパク質を多めにとるようおすすめします。

肉・魚・卵・豆腐・牛乳などのタンパク質を
十分に摂ってください。

肉は脂の少ない赤身を食べるように。

また、疲れをとるには、
ビタミン類が豊富に含まれるレバーや
緑黄色野菜などを積極的に摂ってください。

疲れ過ぎて食欲がない場合は、
香辛料や酢などを使って食欲をアップさせてください。

食べたくなくても、
とにかく一口でも、
食べられるものを口に入れることが
疲れをとるための方法です。

疲れているときは
料理の味つけは少し濃いめにします。

さらに、酢や柑橘類などの酸味、
香辛料や香りの強い野菜などを上手に利用してください。

疲れをとる食材を紹介します。
 
・セロリ
 セロリにはさまざまな薬効があります。

 セロリは、ごはんやパンなどの炭水化物の消化を促進し、
 食欲を増進する働きをもっています。

 食欲不振のときは、
 セロリのジュースを作って飲んでください。
 元気が出ます。

 セロリに含まれるミネラルが血行をよくします。
 疲労回復や不眠症によく効きます。  

・ビワの葉
 ビワの葉を陰干しにして、ビワ茶を作り、
 これをお茶がわりに毎日飲めば、疲労回復間違いなしです。

 かぜの予防、食欲増進などに効きます。
 夏バテ対策には有効な方法です。

・トマト
 体がバテて食欲がないときは、
 トマトジュースを飲んでください。
 疲労回復に効果があります。

・パイナップル
 パイナップルに含まれているクエン酸が
 疲れをとってくれます。

・トウガラシ
  食べたものを効率良くエネルギーに代えてくれます。
 辛いトウガラシを食べると、
 神経が興奮して、体中熱くなってきます。

 全身の血行が 良くなり、
 体中が活性化されるため
 効率良くエネルギー化されます。

 体がみるみる活動的になってきます。

・納豆などのヌルヌルの食品
 消化吸収をよくして、疲れをとってくれます。

 オクラ、ヤマイモ、ウナギなどなどの
 ネバネバ、ヌルヌルした食品には
 「ムチン」という 成分が含まれています。

 このムチンは、胃の粘膜をうるおし、
 消化吸収をよくし、
 いっしょに食べた食物の栄養素を、
 あますところなく吸収します。

 したがって、胃腸に負担をかけずに、
 スタミナが回復します。

・レモン
 レモンに含まれるクエン酸には
 疲れをとる働きがあります。

 疲れの回復にレモン果汁少量を水で割って飲むと、
 疲れがとれます。

・レバー
 レバーの鉄分は体に酸素を行きわたらせます。

 体の中には、2種類の鉄分が必要です。

 一つは「貯蔵鉄」で、これが不足すると
 貧血になり、疲れやすくなります。

 もう一つは「機能鉄」で、
 これは血液の中にあり、
 体中に酸素を運ぶ働きをします。

 これが不足すると、体が酸欠状態になり、
 激しい疲労感を感じたり、
 肩こり、腰痛、息切れ、めまいなど、
 さまざまな症状を引き起こします。

 疲れているときは、
 意識して鉄分をとるようにしてください。

 鉄分を多く含む食品は、レバーが一番です。

・新タマネギ
 疲れをとってくれる新タマネギ。
 いまが旬です。しっかり食べて疲れをとってください。

 筋肉労働の前に食べると
 疲労しにくいといわれるくらい疲れに効きます。

・ニンニク
 疲れをとるだけでなくスタミナがつく食材です。
 臭いがきついので、敬遠する人も多いようです。

 刺激が強いので食べ過ぎないように。

・ユリネ(百合根)は
 中国では薬膳料理に良く使われます。

 疲れに効果がある食材ですので
 ユリネが出回る時期になったら
 積極的に食べてください。

疲れが出て、
うとうとしがちな「あなた」
バランスよく栄養を摂って、疲れを取り除いてください。  
 
では、また…。

「みそ」は食事療法に欠かせない定番食材。

「食べて元気。食べて治す。ー実践・食事療法ー」 第243回
  
食事療法でなくとも
一日のはじまりは「みそ汁」が体のために
もっともいいようです。

具は青菜と油揚げ、あるいは豆腐とわかめが定番でしょうか。

そして、晩ご飯の「みそ汁」は
シジミのみそ汁かナメコの赤だしが食事療法の定番。

出汁(だし)は昆布とカツオブシ。
出汁のとりかたですが…

大きな昆布を濡れ布巾でていねいに拭いて、
2~3ヵ所、切り目を入れて
鍋に水をはって、そのなかに昆布を入れます。

中火で煮ます。
沸騰するまえ、昆布が底から浮き上がりかけたら
手早く昆布を引き上げます。

沸騰した鍋の火を弱くして
削りカツオブシを入れ
ひと煮たちしたら火を止め
カツオブシが沈んだらアクをとります。

これで、一番だしの出来上がり。
一番だしは、さっぱりした朝のみそ汁に向きます。

濃い目のだしは晩のみそ汁に合います。
一番だしに使ったカツオブシを利用。

鍋に水を適量入れて一番だしに使ったカツオブシを
入れて煮立たせます。よく煮立たせたら
ボールに布巾を敷きカツオブシをこします。

さらに布巾でカツオブシを包み込むようにして
カツオブシを絞って、出汁(だし)を出してください。
二番だしの出来上がりです。

みそ汁の具材はお好みで…。

みそ汁のみそは2種類以上混ぜ合わせたほうが
コクがあっておいしくなります。

ご存知の通り「みそ」は発酵食品です。

素材の大豆などのカリウムを陽性にしたものですから
パワーがあります。

カラダを温める即効性もあります。

食事療養食として
みそ汁は欠かせない一汁です。
  
みそを使った体によい一品を紹介しましょう。

「鉄火みそ」です。

食事療養につきものの一品です。
常備薬がわりに、ぜひ、つくりおきしてください。

鉄火みそは根菜とゴマ油とみそでつくります。

いまごろの季節、
食べやすい食材は意外と体を冷やすモノが多く、
そんなとき、体を温めてくれるのが「鉄火みそ」です。

鉄火みそに入れる根菜類は
米粒の5分の1より細かく刻むのがコツです。
丹念に細かく細かく刻んでください。

材料は…
みそ(大豆みそ、麦みそ半々)50グラム
ニンジン 30グラム
ゴボウ  40グラム
レンコン 40グラム
しょうが 20グラム
ゴマ油  大さじ2
水 少々です。

鍋にゴマ油を熱し、細かく刻んだ根菜類を入れて
根気よく長時間とろ火で炒りあげてください。

みそに少量の水を加えて汁気がなくなるまで
とろ火で混ぜ合わせます。

水分がなくなれば出来上がり。

鉄火みそは、毎日小さじ1杯ずつ
ご飯と一緒に食べてください。

体質の強化、造血に効果があります。

ついでに「ネギみそ」もつくってみましょう。

材料は…
 白ネギ 200グラム
 青ネギ 200グラム
 ネギは小口切りしておきます。
 大豆みそ 25グラム
 麦みそ  25グラム
 ゴマ油 大さじ1
 白ゴマ(切りゴマ)大さじ2
 水 50cc

鍋にゴマ油を熱し、青ねぎ、白ネギの順に
色が変わるまでよく炒めてください。

よく炒めたら、その上に
みそを乗せ、みその上に水を注ぎ入れます。

弱火にしてそのまま煮てください。

汁けがなくなったら混ぜ合わせます。
切りゴマをふりかければ出来上がりです。

ネギみそは毒消しの効果もあります。
毎日、少しずつ食べてください。
冷蔵庫で保存すれば5日間は大丈夫です。

では、また…。