「タネが危ない」野口勲 

 「タネが危ない」野口勲 日本経済新聞出版社を読んだ。


先日、著者の野口さんの講演を聴く機会があり
後日この本を購入した。

タイトルの通り今世界のタネは危険な状態である。

特に衝撃なのは
現在、我々が食べている野菜のほとんどは
生殖機能が欠落した奇形の野菜ばかりを食べているということだ。

「F1種」「雄性不稔」という専門用語?がある。

市場に出まわっている野菜のタネの多くは
「F1種」といって優秀な作物にはなるが、それは一代限りで
子孫にはその性質は受け継がれない。

どう優秀かというと、形の揃ったものが
早く且つ同時期に収穫できる。
つまり流通上の優等生というわけである。
味や食感それに、食養生で大切にしている「命」は二の次になっている。

例えば本来のカブは
皮も柔らかく食べられ美味しい。
しかし、育成時期にバラつきが出て大きさにムラがある。
また、皮が割れやすいなど現代の流通に適さない。

そこでヨーロッパの家畜用のカブをかけ合わせて
皮が固く流通に適応した。当然味は落ちる。
さらにF1種のクローン化によって早く且つ均一に育つようにした。

そして現在の市場に出回っているカブはほぼこのようなF1種のみになっている。

食養生的には「一物全体食」なので皮ごと食べたいが・・・・。
これからはタネから選ぶか、調理法の工夫が必要な時代になっている。


そして問題は「雄性不稔」

これは花粉を作れない奇形のことである。
つまり生殖機能が欠落した奇形で
F1種という特殊なクローン種を作る過程で利用される。

本来の野菜に品種改良は
味や形がより良い物を選抜してきたのだが
最近は逆で、なん万株の中から、
たまたまできる子孫を残せない奇形を探しそのクローンを作ることをしている。
栽培はしやすいが、毎年種を買わなくてはならない。

これは大型流通や種を売る側の都合であり
食養生的におすすめできない野菜となる。

野口さんは、雄性不稔の席捲が人類の激減の事実や不妊症増加の原因になっているのではと
いう仮説をたて、警鐘を鳴らしている。


この本がベストセラーになり種の実態が一般化すれば
将来的には食品の表示欄にタネの情報も記載される時代が来るかも。

しかし、実際は先日は米国でタネの自家採種が違法になるかもなんていう
とんでもないニュースがあったぐらい異常な方向に進んでいる。

我々の食料はモンサント社などの数社による支配が着々と進んでおり
支配される大多数の人たちと、それに気づいて自分の意思で食を選ぶ人たちとに
二極化していくでしょう。

あなたはどちらを選びますか?
本当の教育とはこの選択を出きる能力を養うことではないでしょうか。

おっと、話がそれてきた。

続きはまた別の機会に。


野口種苗のHP
http://noguchiseed.com/