題名の三者は、ある共通の症状に効く
とされていいます。
さて、なんでしょうか?
ヒント
更に「肛門指圧」も共通である。
(※一部、食事中には不適な内容です。ご注意ください。)
答えは、現代人の約75%が治療経験
もしくは今も悩んでいるといわれている現代病
「痔(じ)」である。
恥ずかしながら私も、多数派の痔の経験者である。
こんなに多数派なら、もっと堂々としておけばよかった(笑)
痛みの原因となる症状には
肛門の内側が外にとびでる脱肛や
肛門の周囲が裂けて出血をもたらす裂肛(痔裂)、
それに肛門の周囲の静脈がうっ血してできる痔核(いぼ痔)などがあり
さらには細菌によって化膿した痔瘻(穴痔)がある。
私は高校時代に切れ痔(裂肛?)になった経験がある。
下痢や軟便が日常化していたため
排便後、紙で拭く際に激痛が走りることがあった。
紙には鮮血と共に、まだ便が付いてくる。
拭かないでトイレを出るわけにはいかず
だが拭くと痛い! 苦しい葛藤を味わった。
また、親にも友人にも相談できず、涙をにじませたものである。
当時(東洋医学を学ぶ前)、原因は強く紙で拭きすぎたからだと思っていた。
お腹を下しやすく、人一倍拭いていたことは切れ痔の一因だったが
根本の原因はもっと別にある。
今から思うと、肉を食べ過ぎていたし
背が高くなりたいと牛乳を飲み過ぎていた。
(七日1L以上と平均以上は飲んだが、身長は平均以下で止まった。)
最大の原因は食べ物の質以上にとにかく食べ過ぎていた。
そのため、消化吸収等の処理能力が追いつかず
やわらかい「うんち」がほとんどで、常に下し気味であった。
これでは大腸(肛門も含む)にも負担がかかるわけである。
今から思えば、よくあんな状態で
奈良県代表に選ばれ国体選手(フィールドホッケーの)になれたなぁと思う。
もし、過去の自分に食養生のアドバイスをできたら
日本代表候補ぐらいにはしてあげられたかも・・・。
さて、話は戻って「痔」の味方といえば
日本が誇る「ウォッシュレット」がある。
(幸いなことに私はお世話になる前に治った)
紙で拭かなくていい利点があるが、コレに頼るのは対症療法であり
根本解決は、食生活をあらため、紙で拭かなくてもいいぐらい切れの良い
「いいうんこ」を出せるようになることである。
(余談だが大便の中でも固形の便を、「うんこ」と呼ぶそうな)
排便後、紙で拭かなければならないのは
ヒトぐらいではないだろうか。
最近の室内犬は知らないが
わが家で飼っていた犬の肛門なんて拭かなくてもキレイなもんであった。
日本には民間に伝わる伝統的な健康法がある。
その中には「痔が痛むとき」にはコレ!
というものもある。
代表的なものを列挙すると以下があげられる。
・イチジクの液を患部につける。
・ナメクジエキスをぬる。
・どくだみ茶を煎じて飲む。
・肛門筋を鍛える。
・入浴時に肛門をマッサージする。
それぞれ詳しくみてみよう。
【イチジクの液を患部につける】
イチジク(無花果)には、健胃・消化作用のほか
各種の痔疾に特効があることが、古くから知られている。
葉や果実を木からもいだときに出る乳白色の液を
そのまま患部につけると痛み止めの効果がある。
また果実を食べることや、葉や枝を浴湯に入れて温浴するというのもある。
【ナメクジエキスをぬる】ナメクジは古くからムカデ毒などの制毒作用があるとされてきたが
子供の夜泣きや喘息・リューマチほか、多様の疾病に利用されてる。
特に脱肛その他の痔の薬として注目されてきた。
黒焼きにして服用するのだが、そのまま生で使用することもでき、意外に便利である。
ナメクジを数十匹をゴマ油に漬けて密閉し、一週間ほど置く。
ナメクジが油に溶けたら、この液を患部(痔)にぬりつけつと効き目がある。
こちらも脱肛には特によいようである。
【どくだみ茶を煎じて飲む】
どくだみは十薬(じゅうやく)と呼ばれるほど万能な民間薬であり
便秘や瘡(皮膚病や腫物)の特効薬でもある。
「食べ物は血となり肉となる」と言われるが
どくだみはこの「血」をキレイにしてくれるので
痔をはじめ、腸や皮膚のトラブル他
あらゆるものの根本から改善してくれる。
乾燥させたどくだみの葉を水に入れ煎じる(水が三分の一程度になるまで煮詰める)
これを一日三回ほど食前に飲む。
また粉末をもちいる場合には、水とどくだみ粉末を12対1程度の比率で混ぜ合わせる。
便通が良くなって痔疾がしだいに解消する。
なお、生の葉を蒸し焼きにし、液状化させて患部にぬっても効果がある。
この場合悪質の痔瘻などの排膿にもかなりの威力を発揮する。
【肛門筋を鍛える】
肛門に力を入れて、瞬時に締めたりゆるめたりという動作をくり返し行う。
肛門括約筋が強化されて、痔核(いぼ痔)や裂肛、脱肛がおこらなくなる。
ただし、痔核や出血がひどいときには行わないこと。かえって悪化させる場合もある。
【入浴時に肛門指圧をする】
簡単だが意外に効果がある。
患部を洗い清めてから、肛門を湯につけ、周囲を数回指圧する。
出血時や痔核のひどいときには不適だが、症状がおちついたときに
この療法を継続して行っていると痔疾がおこらなくなり
仮にかかっても悪化しなくなる。
※肛門周囲の皮膚炎や肛門の掻痒症などの余病があるときは不適。
その他、民間療法は多数あり
ネット上にも多く紹介されている。
例えば
痔の散歩道には全国各地の民間療法が多く列挙されていいる。
痔は、現代人の食事を中心とした生活習慣病であり
あまり大ぴらに話題に上がらないだけで
わりとよくある症状である。
私の想像ではあるが、現代人の食生活から
脱肛で悩んでいる人がとても多いではなかろうか。
過食等で気を消耗し、更には糖の過剰から大腸がゆるみ下垂し脱肛する。
こちらの場合は上記の対症療法もよいが
根本から食生活をあらためた方がよい。
原因は多々あるが
「糖質過多の人」
「過食の人」
「飲み過ぎの人」
「肉食の過多の人」
「生活習慣が不規則な人」
は要注意である。
もし、今は痔になっていない人でも
「肛門指圧」は予防や再発防止に役立つ。
ナメクジを食べないで済むように
日々の習慣に取り入れてもよいかも。
[参考資料]
・「健康への道 養生のすすめ」第一刷発行 第一法規出版
・株式会社キューライフが2011年7月12日に発表した
「痔の調査結果(PDFファイル)」
(痔の経験者は男75.7%、女74.5%だったそうである。)
・その他多数
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