師匠の道と自分の道

 今日、久しぶりに師匠の菅野賢一医学博士と電話で話した。

なんと、師匠は3月7日で90歳になっていた。

声を聞いている限り、年齢を感じさせない。
先日ハワイから帰国したばかりで、いまだに菅野理論を補完すべく
海外の研究者や論文にもアンテナをはっている。

師匠は戦中戦後と研究や化学を駆使した製品開発をしていた人で
40歳頃に自身の体を壊し、食事療法の世界に入った。

それから半世紀、鍼灸学校の教師や
治療院を通じて東洋医学・食養生の世界を牽引してきた。
その間、多くの難病患者を助け、自身の視力も回復しメガネは不要になり
数ヶ月の命とされていた奥様も数十年は食事療法で対応した。

しかも、いまだに裸眼であり、車の運転も現役である。

こちらは二年前の写真。
本人いわく、更に若返っていっているようだ。
頭の回転も冴え渡り、いまだにビジネスの世界で稼いでいる。
(私の東京サラリーマン時代の5倍の月収)

師匠はすでに稼がなくてもよい環境にいるのだが
弟子達や、多くの鍼灸師の生活が少しでも向上するようにと
自ら先陣をきって、収入を得る方法を示してくれている。

ありがとう。大好きです!

また、自身の長い治療師として経験から次のように話す。
「自身がこれまで治療してきた人はたかだか数千人。
自分の力は小さい。
しかし、良質な製品と流通システムがあると数十万にでも
数億人でも悩みから解消してあげることができる。
妥協をしても大きな価値がある」
(先生の治療は全身の鍼灸その他の治療に丁寧な食事指導が加わるので
1人数時間もかけて治療しているのに凄い人数を難病から救っている)

「日本の土壌・水質はとんでもないことになっている。
現在の玄米や野菜では、昔のようにはいかなくなってきた」
(福一原発事故前から懸念、今は尚更)

地元の自然な食物を食べて体を作るべきと考えていた師匠が
今では海外の自然食品やナノ化した植物性栄養素(サプリメント)を
患者に推奨するように切り替えた。

本当に自然な食品を入手する困難さや
食生活を切り替える患者の心の負担を考えるとやむおえない。
苦渋の決断だったでがあったことが推察される。

散々、自然食の普及活動や情報発信をしてきた結果の
今の師匠の妥協へは異論はない。

それとは別にたぶん、師匠は金儲けが好きである。そして得意である。
しかし誤解のないように言っておくと
師匠は誰よりも純粋で病を治すこと、人類全体の健康をという視点で
物事を考えているように感じる。
だからこそ人工的なものでも自身の菅野理論にそぐうものは取り入れる。

本格的な食養生生活は、便利な世の中に慣れた現代人には
きびしい修行のような食生活になる。
多くの人は、喉元すぎればなんとやらで、病が軽減すると
もとの食生活に戻る。または周囲に引き戻される。

例えは癌患者の間は玄米菜食に切り替えれていても
治ったと病院で診断されると、焼肉や寿司を食べたりしまくってしまう。
これを責めるのは、患者には酷な話しである。


師匠は私にも収入源としての物販を薦めてくるが
そこは断っている。
なぜなら、菅野式・食事療法の理想形を追求したいからだ。
今は稼ぐことよりも、伝統的な日本の良き食事療法を
受け継き、後世に伝えることを優先させたい。
今現在は少数派の人たちの手助けにしかなっていなくとも。

幸い、食養生生活はお金がかからない。
また元々、物欲や所有欲が少ない方なので幸せである。
10年ほど前に20万円ほどの手持ちで一年ほど放浪できた。
(青森から沖縄までの生産者巡りに加え
中国・ベトナム・カンボジア・ラオス・タイ・インド・ネパールと
アジア各国を放浪。)

この間、お金で困ったことは一度もなく
むしろ幸せな時間をすごしていた。
この経験の影響が大きいのかも。

お金は好きだが、お金以外の価値基準を持ちたいと願っている。

師匠はこれまでの輝かしい実績と多大な経験があっての
今の食事療法士の道である。

私も自然派の「旧菅野式」をはじめて18年目になる。
30年後には変わているかも知れないが今はこのまま進もう。

師匠もそれを受け入れ、見守ってくれている。
(内心は応援してくれていると感じる)



おまけ
菅野理論では
煮沸食はミネラルを結晶化させ結石の原因になる。
生で食うのが野生のあるべき姿なのだが
現代人として妥協して調理する場合、不自然は高圧下で加熱する圧力鍋より
土鍋を推奨している。

ビタミンやミネラルも高温高圧の不自然な状況下では
不自然な結晶化を引き起こし、体内では分解・活用できない可能性がある。
そうして活用されない結晶が胆石や腎結石となるという。

私は一物全体食を実践し、玄米や自然海塩を食べている。
ちなみに玄米は生食ではなく土鍋炊きである。

現在の師匠は放射性物質のことも配慮し
白米をしっかり研ぎ、ミネラルを落として炊いて食べている。
それに加えてミネラルを別途補給している。
食養生の理想形ではないが、現代に適した妥協とも言える。

どちらにせよ、点で導入してはいけない。
特にいいとこ取りを自己流でするのが危険な健康法導入の仕方である。
取り入れるなら全体を導入しないと落とし穴にはまる。

白米を食べることが90歳で健康でいる秘訣!?
そんな早とちりは危険である。
早起きで規則正しい生活をしてるとか
補っているミネラルの質とか、様々な要因がある。
更には、この半世紀に渡る玄米菜食をベースとした食養生生活の結果でもある。

様々なことを総合して
私はやはり、玄米を食べることにする。
できるだけ安全なものを選んで。




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